ランチェスターとは?
ランチェスターの法則とは1914年にフレデリック・ランチェスターによって発表されたオペレーションズ・リサーチにおける戦闘の数理モデルです。
ランチェスターの法則には第1法則と第2法則の2種類あります。
第1法則
戦国時代のような刀で一騎打ちなどの近接戦闘の場合の法則です。
例えば兵の数が100人vs50人だとどうなるでしょう。
単純に1人が敵の1人と相打ちしたとすると50人vs0人という結果になります。
第2法則
銃や水上戦などの遠距離戦闘の場合の法則です。
兵の数は100人vs50人だとどうなるでしょう。
ここでは細かい話は省略しますが、この場合の戦力は2乗に比例します。
つまり10000vs2500となりルートして約86人vs0人となります。
近接戦闘と遠距離戦闘ではこんなにも差が出るのです。
兵の数が少ない方はできるだけ相手を減らしたいので近接戦闘で戦った方がいいということです。
また狭い場所で一騎打ちに持ち込むことでも可能です。
これを弱者戦略といいます。
兵の数が多い方はできるだけ被害を抑えたいので遠距離戦闘で戦った方が有利ということです。
また狭い場所たと一騎打ちに持ち込まれるので広い場所で戦った方が有利です。
これを強者戦略といいます。
これがマーケティングに応用できます。
資源、知名度のない弱い企業は弱者戦略を取ります。
狭い場所で近接戦闘、つまり狭いニッチな市場でセグメンテーションを絞り、1対1の営業をします。
逆に資源、知名度のある強い企業は強者戦略を取ります。
拾い場所で遠距離戦闘、つまり広い市場でテレビCMなどで営業します。
では強者と弱者のラインはどこか?
これはシンプルでその市場において1番シェアをもつ企業が強者、他は全て弱者と考えます。